華やかに装う大切な日には普段とは雰囲気を変え、華麗なコーディネートでお出掛けしたいもの。晴れやかなお席の増えるこれからの季節、お着物をお召しになるご予定のお客様にお勧めさせて頂くお色があります。 時代や東西を問わず、最も気品に溢れたお色…。それは【帝王紫】です。ギリシャやローマでは紀元前より、また日本では聖徳太子の時代から高貴な者だけが身に着けることを許された、格調高いお色目。現代の私たちがその帝王紫を身に纏うことができる、悠久の時を越えた贅沢…ロマンに溢れるお色目に彩られた、名門織元『じゅらく』さんの織り成す特選品をご紹介致します。 「帝王紫」とは紀元前より続く染色方法で、とても美しい色合いと希少性が高い染料だった為、クレオパトラやアレキサンダー大王などの権力者に愛された事から「ロイヤルパープル」（帝王紫）とも呼ばれています。身に纏う喜びもひとしおの、素敵な呼び名です。 アクキ貝から採れる液を原料として、１ｇの染料を採るために２０００個もの貝を必要とするためとても希少価値が高く、また紫外線を吸収して発色し、一度染まった色は決して退色する事のない奇跡のお色目。誰もの心を掴んで離さない、神秘的な美しい色合いを誇る天然染料はその昔、純金よりも高価な金額で取引をされていたそう。その大変に高価な「帝王紫」ならではの華やぎは例えようがないほど美しく、まるで光を発しているかのような、ほのかな艶めきを湛えています。 こちらの帯は、はっとするほどに鮮やかな帝王紫と、ふんだんに施された金糸とのコントラストが美しく、留袖や訪問着との相性が良く、大人のフォーマルに相応しい高貴な華やぎに溢れて…流行に左右される事のないクラシカルでエレガントなお色柄により、とても多くのシーンにお締め頂けます。悠久の時を超え、多くの方々から愛されて止まない【帝王紫】特別な方達にだけ許された高貴なお色目を、ぜひこの機会にお客様ご自身がお締め頂き、誰からも憧れられるエレガントな帯姿を心ゆくまでご堪能下さい。　【寸法】長さ　４４３ｃｍ　　　幅　３１.５ｃｍ　【素材・状態】正絹一度程お締めになられたのみの、大変きれいなお品です。